アジアアロワナは、究極の観賞魚のひとつといってもいいでしょう。とても存在感がある古代魚で、華僑の間では古くから幸運を呼ぶ魚「龍魚」として崇められていました。

アジアアロワナってどんな魚?

アジアアロワナの魅力はなんといってもその体色でしょう。野性味あふれる風貌と相まって見るものに強烈な印象を与えます。

原産地は東南アジア。マレーシア、インドネシア、タイ、およびその周辺国が母国です。

アジアアロワナ混泳

アジアアロワナは紅龍青龍黄龍紅尾金龍過背金龍の5つのタイプに分けられます。なかでも紅龍、過背金龍は人気が高く、状態がよい個体だと100万円(!)を超えるものも珍しくありません。

野生のアジアアロワナは体長90cm程度まで成長しますが、飼育下では60cmから70cmくらいが一般的です。寿命は長く、10年から15年は生きるでしょう。

アジアアロワナは絶滅危惧種としてワシントン条約で保護されており、国際取引が制限されています。インドネシアやマレーシアで養殖されていますが、国際レベルでの管理体制のもと1匹ずつ厳格な書類手続きを経て日本へ輸入されます。

アジアアロワナの水槽

野生のアジアアロワナが生息しているのは、流れのおだやかな河川や沼地のブラックウォーターです。木々や水草が非常に多いところに住んでいます。

ブラックウォーターとは流れが遅く、黒っぽい色をした河川のことで、川底に堆積した葉からタンニンがしみだしてこのような色になっています。栄養分が豊富なのが特徴です。

アジアアロワナの水槽も水草や流木で現地環境を再現するのが理想ですが、水質の管理や各種メンテナンスを考えるとなかなか難しいかもしれません。

アジアアロワナ飼育者の多くはベアタンク(底砂も敷かずになにも置かない水槽)で飼育しています。

pHは5.0から6.5。水温は24度から30度です。

体長10cm程度の幼魚は60cm水槽で飼育することは可能です。体長が30cmにもなればさすがに手狭なので90cmないし120cm水槽が必要になるでしょう。最終的には150cmや180cmといったサイズが必要になります。混泳させる場合は180cmないと難しいでしょう。

なお、ターンするために奥行きも必要です。75cm程度の奥行きがあるのが理想です。

アジアアロワナ

あまり狭い水槽で飼育すると発育が悪くなり、体色もよく出ないのでできるだけ大きな水槽で飼育してください。

アジアアロワナの飼育事故で多いのが水槽外にジャンプしてしまうケースです。十分な厚みのある蓋をして重しで補強してください。薄いガラスだと体当たりの衝撃で割られてしまいます。

フィルター、ろ過システムは強力なものを用意します。150cm以上となると「オーバーフロー型」もしくは「垂れ流し型」の仕組を利用することになるでしょう。なお、床の補強が必要になるかもしれないので、水槽導入時には業者とよく相談してください。

エアレーションも必要です。

アジアアロワナ

アジアアロワナの餌

野生のアジアアロワナは、昆虫、小魚、甲殻類、カエル、トカゲなどを捕食しています。

飼育下ではアロワナ用の人工飼料を中心に、冷凍アカムシ、ハンバーグ、昆虫、カエル、ムカデなどを与えます。これらのものはたいていアロワナを扱うペットショップで購入できます。

金魚やメダカも喜んで食べますが、病気や寄生虫のリスクがあるので給餌するときにはよく観察してください。

 
アジアアロワナ

アジアアロワナの混泳

アジアアロワナの混泳は可能です。アジアアロワナは上層を泳ぐので、中層や底層で過ごす魚とは相性がよいといえます。

ポリプテルス、淡水エイ、ナイフフィッシュ、ダトニオ、オスカー、パロットファイヤー、ショートノーズガー、スポッテッドガーなどと混泳させるケースが多いです。

もちろん、非常に大きな水槽と設備が必要になります。

アロワナ同士の混泳も可能ですが、5匹以上いないと縄張り争いが激しくなりますので気をつけてください。

混泳するとどうしても体表に傷がついてしまいます。特に高価な種をできるだけ美しく成長させるには単独飼育が向いています。

アジアアロワナ

アジアアロワナの繁殖

成功例は限られますが、繁殖をすることも可能です。アロワナはマウスブリーダーなので、オス親は約50日のあいだ口で卵〜稚魚を育てます。ただ、非常に難しい挑戦になるので、家庭用水槽での繁殖トライはあまりオススメはできません。

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