
このページの目次
淡水エイってどんな魚?
淡水エイの飼育も根強い人気ジャンルのひとつで、アクアリスト界では通常「古代魚」に分類されます。
彼らはとても人懐っこく、手から餌を食べるようにしつけることもできます。
いくつかの種がありますが、ここでは最もよくみられる「ポルカドット・スティングレイ」をとりあげて解説したいと思います。
「ダイヤモンドポルカ」ともいわれ、個体ごとに違った模様が特徴的です。
原産地は南米。ブラジルのシングー川流域が故郷です。
飼育難易度は中級レベルといったところでしょうか。それほど難しくはないのですが、大きな水槽が必要になります。
体長は水槽飼育下では60cmくらいに成長します。
ポルカドット・スティングレイの水槽
淡水エイは水質の悪化に敏感なので、フィルター、ろ過システムは強力なものを設置します。
水質に敏感にもかかわらず、淡水エイは排泄物が多くて体の大きさの割にはアンモニアを大量に排出するので、水質維持には気を使います。
pHは6.8から7.6。水温は24度から28度を維持します。
水質維持の観点からも水槽は大きなものが必要です。高さは需要ではないのですが、横幅と奥行きは十分なサイズが必要になります。成体になると120cm水槽を用意することになるでしょう。
ベアタンク(砂や砂利を敷かずにガラス面で飼育)もしくは砂を敷きます。砂が理想的なのですが、清掃・水質維持を考えるとベアタンクのほうがよいかもしれません。目の粗い砂利だとエイのヒレに傷がついてしまうことがあるので避けましょう。
流木や石、水草などはすべて動かされてしまうのであまりレイアウトできません。
ポルカドット・スティングレイの餌
野生のポルカドット・スティングレイは肉食性で、小魚、甲殻類を主に食べています。
肉食魚用の沈降性ペレットを中心に、ときどき冷凍アカムシ、エビ、ドジョウなどを与えるとよいでしょう。
給餌は1日に1回から2回。幼魚のうちは2回以上餌をあげてください。
ポルカドット・スティングレイの混泳
十分なスペースがあるかぎり、混泳は問題ありません。複数の淡水エイや、その他の大型種と混泳させるのはよくみられます。
同種の淡水エイとの混泳はよくみられます。
同じ底層をテリトリーとするプレコやポリプテルスとの混泳は避けたほうが無難です。
なお、小型の魚やエビは食べられてしまうので混泳不可です。
ポルカドット・スティングレイの繁殖
とても難しいので、家庭レベルでは現実的ではないでしょう。
ポルカドット・スティングレイの病気
病気、寄生虫にはそれほど強くはありません。水質が悪化するとすぐに体長を崩してしまうので、気をつけましょう。