
ネオンテトラは南アメリカ原産の淡水魚です。ブラジル、コロンビア、ペルーあたりのアマゾン川とその付近の河川エリアが母国です。
熱帯魚といえばネオンテトラ(もしくはグッピー?)を思い浮かべる人もおおいくらい有名な魚です。
ネオンテトラってどんな魚?
鮮やかな体色、飼育のしやすさ、手頃な価格、平和な性格、食事の簡単さなどが特徴で、初心者にもっとも薦めたい品種の一つです。
ネオンテトラが発見されたのは意外と最近で、1934年にアマゾンのジャングルでみつかりました。カラシン属に分類されます。
群れる性質のため、最低でも15匹程度で飼育する必要があります。これより少ない数だとストレスを感じてしまいます。かなりの寂しがりやですね。
平和な気質で他の魚を攻撃しません。そのため混泳には適しています。(食べられてしまわないかぎり・・・ですが。)
寿命は5年程度が一般的ですが、最適な環境下では8年ほど生きることもあります。
ネオンテトラの水槽
現地の環境に近づけるのであれば、やはり流木や水草は重要でしょう。水草の緑にネオンテトラの赤青が映えてとてもきれいです。
ネオンテトラは意外と水質に敏感です。体が小さく排泄物も多くないため水はあまり汚れないのでそれほど神経質になる必要はないのですが、水質が悪化するとすぐ病気になるので注意してください。
水温は25度から28度、pHは6から7に保ちましょう。日本ではちょうど水道水のpHなのでカルキ抜きをしてそのまま使えます。
ろ過システムはあまり高性能なものは必要ありません。通常の廉価なスポンジフィルターで十分です。
水換えは週に1回程度。1/3から1/4を目安にしましょう。あまり多くの水を替えてしまうとネオンテトラに致命的なダメージを与えてしまうこともあります。
ネオンテトラの餌
自然界ではネオンテトラは雑食です。藻類や小さな無脊椎動物、昆虫の幼虫などを食べています。
水槽のネオンテトラには、小型熱帯魚用のフードを与えればいいでしょう。フレークタイプのものが熱帯魚ショップで売られています。量は2分から3分で食べきる分を1日1,2回程度です。
ネオンテトラの混泳
とても平和な魚なので、混泳は容易です。混泳する場合も、ある程度の群れの数は容易してあげましょう。最低でも15から20のネオンテトラがいれば群れが安定します。
攻撃してくる魚、食べられてしまう魚との混泳は気をつけましょう。たとえば、ベタ、エンゼルフィッシュ、シクリッド、あと丸呑みされる危険があるサイズの魚をさければOKです。
ネオンテトラの病気
ネオンテトラには「ネオンテトラ病」という病気があります。最初にネオンテトラから発見されたのでこの名前になりました。突然の色落ち、不自然な遊泳パターン、腹部が縮んで腫れ上がるといった症状が出ます。残念ながらこの病気は治療法がありません。おそらく水槽内で発症したら全滅になる可能性が高いです。
ネオンテトラの繁殖
ネオンテトラは繁殖が非常に難しい魚です。相当の上級者でないと無理でしょう。家庭用の通常の水槽ではまず不可能なので、繁殖を楽しみたい方はグッピーを飼育しましょう。