
プレコには150以上もの種がいます。5cm程度の小型種から、50cmを超える大型まで体色も形もさまざまです。寿命は比較的長く、10年〜15年程度が一般的。雑食で大食いです。夜行性で日中はそれほど活発ではありません。
水槽の藻をカジカジと食べている姿が愛嬌たっぷりです。
プレコの水槽
プレコの原産地は大部分は南アメリカで、アマゾン川流域が多数を占めます。岩石や流木がある川底にいるため、水槽もそれを模した環境にしてあげるのが理想でしょう。
ポイントは隠れ場です。プレコが身を隠して落ち着けるような場所をレイアウトしてください。彼らは日中に物陰で眠るのでそのための場所がないとストレスを感じてしまいます。
流木を組み合わせて洞窟をのようなスペースをつくったり、土管のようなものを設置ししたり、植木鉢を逆さにして置いたり、くぼんだ流木を設置したりといった工夫ができます。流木はそれをかじって食料にもなります。
水草はほじくり返されてしまったり食べられてしまったりするのであまりオススメしません。
中型〜大型のプレコは、かなりのスピードで成長します。買ってきたときは4,5センチだった個体が、あっという間に20cmくらいまで大型化してしまいます。そのため、水槽は余裕をもって大きめのものを用意します。
小型のプレコであれば60cm水槽でOKですが、大型では少々手狭です。水質管理の面からも90cm水槽もしくはそれ以上のサイズの水槽で飼育しましょう。
プレコはもともとが頑丈なので、水質にはそれほど神経質にならなくても大丈夫です。ただし、大食いで排泄物が多いので比較的強い水流をもったろ過システムがあったほうがいいでしょう。野生のプレコも水流が強い河川に住んでいますので、強い水流を好みます。pHは6.5から7、水温は22度から26度くらいが適温です。
プレコの餌
プレコは水槽の藻を食べてくれますが、それだけでは栄養は十分ではありません。動物性のタンパク質を含んだ餌を与えましょう。プレコ用に栄養分を配合された人工飼料ペレットがお手軽です。
野菜を与えている飼育者もいます。レタス、きゅうりなどを水槽に入れるとよく食べます。
プレコの混泳
プレコは平和な魚なので、多くの種と混泳できます。テトラやグラミー、グッピー、ベタ、オトシン、エビ、シクリッドとも混泳可能ですが、ディスカスやポリプテルスとの混泳は向いていません。プレコが彼らの体表を舐めてしまったりします。
また、稀にですが、シクリッドとの混泳がうまくいかないことがあります。攻撃的なシクリッドがプレコを追い回してしまうのです。
混泳が容易な魚ではあるのですが、隠れ家だけは必ず用意してください。それがないとストレスを感じてしまいます。
成長しきった大型種は他の魚に対して攻撃的になる場合があります。そのときは単独飼育に切り替える必要があるかもしれません。
プレコの繁殖
プレコの繁殖は未知の部分が多く、アクアリウムでの繁殖は困難です。野生では洞窟の中の平らな面で産卵することが確認されていますが、飼育環境下ではあまり報告例がありません。
さまざまなプレコ種
グリーンファントムプレコ
オレンジフィンカイザープレコ
ロイヤルプレコ
ゼブラプレコ
セルフィンプレコ