
ポリプテルスってどんな魚?
ポリプテルスは恐竜時代にルーツをもつ淡水魚で、アフリカに住んでいます。
恐竜が地上を闊歩していた6000万年前から姿形を残す古代魚で、エラ呼吸と肺呼吸の両方ができるという珍しい特徴をもっています。
濁った泥の水域に住むため、視力は他の魚と比べて弱い反面、非常に強い嗅覚をもっています。
ペットショップで入手できるのは、「ポリプテルス・エンドリケリー」と「ポリプテルス・セネガルス」の2種がメインとなります。
ポリプテルスはとにかく丈夫というか頑丈な魚なので初心者でも飼育は容易ですが、水槽のサイズは大きいものが必要になるので設置場所に注意してください。
ポリプテルス・エンドリケリー
ポリプテルス・セネガルス
ポリプテルスの水槽
ポリプテルスを飼育する水槽は高さはあまり問題になりませんが、広さは大切です。非常に大きく成長するので、十分な横幅の水槽を用意する必要があるでしょう。あまり大型にならない「ポリプテルス・セネガルス」で体長30cm程度で、1匹飼育で必要な水槽サイズは90cmです。
「ポリプテルス・エンドリケリー」は80cmになるので、もっと大きな水槽が必要です。
ポリプテルスは肉食魚なので、水質が悪化しやすく、そのため強力なろ過システムが必要になります。
pHは特に気にする必要がなく、水道水を調整せずに使用して大丈夫です。
水温は24度から28度を維持してください。
多くの飼育者はベアタンク(底に砂や砂利をしかずガラス面のまま飼育)を好みますが、砂や砂利を敷きつめてもOKです。流木や岩石をレイアウトするとより雰囲気が出るでしょう。
ポリプテルスを健康に保つには排泄物や食べ残しの清掃がポイントになります。餌を食べるのが遅いため、その間に水槽が汚れてしまうリスクがあります。そのためにもベアタンクのほうが飼育しやすいでしょう。
ポリプテルスは空気呼吸をします。ときどきジャンプを試みるので、水槽の蓋はしっかりと設置してポリプテルスが飛び出さないようにしてください。
空気呼吸ができるためポリプテルス自体にはエアレーションは不要なのですが、水槽内の生態系(バクテリア)を健全に保つために有効なので、設置したほうがよいでしょう。
ポリプテルスの餌
野生のポリプテルスは肉食性です。野生ではエビ、貝、魚などを食べています。
飼育下では沈降性のペレットを中心としてときどき冷凍アカムシやイトミミズを与えるのがよいでしょう。
ポリプテルスの混泳
ポリプテルスは他の魚に対して攻撃的な気質なので、混泳には注意が必要です。アロワナ、大型のナマズ、ダトニオ、淡水エイなど比較的大きな種であれば混泳が可能です。(ただし巨大な水槽が必要になります)
ポリプテルスは餌を食べるのが上手ではないので、他の魚と混泳すると餌を取られて十分な栄養を摂取できない可能性があります。
アクアリスト上級者でないかぎりは、ポリプテルスは単独飼育をしたほうがいいでしょう。
ポリプテルスの繁殖
家庭用水槽でのポリプテルスの繁殖は現実的ではありません。