
レッドビーシュリンプってどんなエビ?
アクアリウムを彩る小さな人気者、レッドビーシュリンプの飼い方を紹介します。
レッドビーシュリンプは香港原産のビーシュリンプの改良種です。もともとは茶色と白色の縞模様だったものを品種改良して赤色と白色にしたものがレッドビーシュリンプです。
飼育はそれほど難しくはありませんが、水質悪化には敏感なので気をつけましょう。また、他の多くの熱帯観賞魚と最適水温が異なるため、夏場の温度管理が必要になるかもしれません。
大きさは2cm程度。とても活動的でかわいらしいエビです。
レッドビーシュリンプの水槽
レッドビーシュリンプを上手に飼育するための一番のポイントが、最初の水槽立ち上げでしょう。
体が小さくて環境の変化に弱いため、水槽の立ち上げと水合わせを丁寧にやらないとたちまち体長が悪化してしまいます。
十分に水を循環させた水槽に、時間をかけて慎重に水合わせしてから投入するようにしてください。
水草や藻はとても大事です。特にウィローモスはぜひ設置しましょう。水草と流木とを組み合わせてレイアウトにこだわるのもビーシュリンプ水槽の楽しみかたのひとつです。
ただ、水槽の立ち上げ直後はモスだけにして、水草の設置は生態系が安定してからのほうが安全です。飼育を開始して数ヶ月経過してから水草を植えるほうがいいでしょう
底砂は専用のソイルを使用することをオススメします。
小さい水槽ではスポンジフィルターを使用して、エビを吸い上げてしまわないようにしてください。
大きめの水槽のほうが水質は安定しますが、小さな水槽でも飼育できます。
pHは5.8から7.4と幅広いレンジで適応可能。水温は20度から24度くらいをキープしましょう。
レッドビーシュリンプを日本で飼育する場合、夏場をどう乗り切るかという問題があります。適切な水温を維持できないときにはファンを設置することになりますが、かなりの量の水が蒸発してしまうのがネックです。
水質に敏感なビーシュリンプは、あまり足し水をすると体長を壊してしまう危険があるのです。できるだけエアコンが効いた部屋で飼育する必要があるでしょう。
なお、他の多くの観賞魚とは異なり、一度生態系ができあがってしまえば水換えは最低限でかまいません。バクテリアのバランスにもよりますが、うまくいけば1年程度水換えは不要になります。
レッドビーシュリンプの餌
飼育を開始してしばらくはあまり餌をやらないでください。水槽内の有機物を食べさせるようにします。生態系が安定するまではできるだけ少ない餌かつ低めの水温で飼育するのがポイントです。
一度生態系ができあがってしまえば、あとは普通に餌やりをして大丈夫です。専用の人工飼料を与えてください。
レッドビーシュリンプの混泳
レッドビーシュリンプを飼育する場合、他の種と混泳は基本的はやりません。レッドビーシュリンプを数十匹まとめて飼育します。
温度や水質の管理が他の熱帯魚とは異なるので、あまり混泳に向かないのです。
レッドビーシュリンプの繁殖
レッドビーシュリンプの繁殖はとても簡単です。飼育者は特に何もする必要はありません。水温は少し高めの23度くらいにセットしましょう。オスよりメスが多いほうが増えやすいといえます。